LEMON

アメリカン・サイコのLEMONのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
3.5
どこまでも稼いで地位も名誉を得ても満たされない思い。人間というのはほんとうに単純だ。当時の社会的(バブル?)な状況でのアメリカを指しているのかもしれないが、いろんな部分で、普段は覆いたくなるゲスではあるけれど人間の本質でもあるようなそういういろんな部分を感じさせる。お金のある人についてくる女とかも。
どこまでもいく空虚。それに対しての救いは、、ついには吐き出す(懺悔する)ことになるのだけれど、たぶんそれが救いの一つだったんだと思う。しかしそこから思わぬ展開を催す。そこからの展開が良かった。そこからを見てやっとこの映画は主人公のものでなくて社会全体のものであることがわかり、それまでのどうでもよさそうな場面も意味を持ち始める。そういう意味では2回見ても良い映画。
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