構図・カット惚れ惚れしながら見ていたけれど、特にシーンの終わりの切り方がセンスある!って感じでした。いいところでスパッで切ってしまうんだよね。まさにナイフ。余計にいろんなことが余韻に残る。
いろんなことを試しているようで、それが狙ってかどうかは分からないけれど、青春時代のアンバランスさや恋(初恋)のファンタジーさやバランスの不釣り合いとうまく相まっている。
うーん美しかったなぁ、最後のバイクの一瞬にツバキをいれてくるとか、コウとのキスのピントがぼけてからあわさるとか!まさに我々の経験したかもしれない純粋な恋の一瞬を見事に映画として、レンズとして空気として作り上げている。大友とのキスも、嗚呼そうだよねそうだよなそうそうそう、って俺は男だろ!ってツッコミながら見てしまっていた。
ここまで少女漫画そのものが映像として醸し出している映画はないのではないか。かなり魂を感じる一作。