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砂と霧の家のJAMのレビュー・感想・評価

砂と霧の家(2003年製作の映画)
3.2
誰も彼もが不幸になる。

見終わった後の虚脱感たらないな.....。誰も悪くないからこそ、やるせないのかもしれない。強いて言うなら、浮気警官が結構やらかしてたイメージがあるけど、そもそも軍が余計なミスをしなければこうはならなかったわけで。息子の為、家族の為、家の為、愛の為、と登場人物の誰もが何かの為に幸せを追求するけれど、そのどれもが食い違った末に総じて不幸になり果てる。上手くいかない時はとことん上手くいかない、そんな言葉で片付けていいのかとなりますけれど....そういう物なんでしょうかね。誰だって幸せになりたくて当たり前なんです。けれどそうそう上手くいかないのも当たり前。それでも、やりきれないなぁ....。幸せを願えるだけの幸せがあるだけまだ救いがあった。でもそれで満足出来る程、人間は妥協出来ないんでしょう。
そんな感じで、砂と霧の家でした。
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