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ゴーストランドの惨劇のJAMのレビュー・感想・評価

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
3.5
暴漢による暴行を受け心に傷を負った姉妹。その後、作家として成功を収めた ラブクラフトを崇拝する妹の元に姉からの電話が届く。気狂い同然の姉の言葉に誘われるように、彼女は帰郷を果たすのだが......。

絶望のトリックの名に恥じないツイストぶりが圧巻でした。鬼畜と絶望に塗れた本編ではありますが、展開にフィクション──創作物が何故存在するのかという普遍的なテーマを取り扱ってる節も見ることが出来、その答えも程よく馴染んでいて良し。ラブクラフトとの対話シーンがいいですね。陰惨ではあるけど、グロはそれほどでもない(映ってない所で...)ので見るに堪えないよとかそういう感じではなかったです。ただディスコミュニケーションは怖いな、と。言葉が通じないということが如何に孤独なことか、『彼女』の視点を思うと充分に理解を深められるかと。オチで観客を突き放して前後不覚にさせてくるのも好き。
二回見ると伏線だらけなのかな、以上。
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