ユースケ

The FEAST/ザ・フィーストのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

The FEAST/ザ・フィースト(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

テキサスの場末のバーを舞台に、安酒を求めて集まったボンクラ共と正体不明の怪物の戦いを描いた本作は、登場人物の紹介にあえて寿命を表示し、ホラー映画の定番の展開を匂わせておきながら、主人公や子供を真っ先に退場させ、セオリー崩しに徹したモンスター・パニック映画。

本作はマット・デイモン&ベン・アフレックのボンクラ幼馴染みコンビと【アメリカン・パイ】シリーズを手掛けた敏腕プロデューサーのクリス・ムーが立ち上げた映画製作会社ライブ・プラネットによる新人発掘オーディション番組【プロジェクト・グリーンライト】によって選ばれたジョン・ギャラガーの監督デビュー作品。
プロデューサーには上記の三人に加え、【鮮血の美学】【サランドラ】【エルム街の悪夢】【スクリーム】を手掛けた監督のウェス・クレイヴンも参加。四人のインテリが集結した知的な一本であり、インテリとボンクラが紙一重である事を証明した一本です。

とにかく、巨乳のハニーパイには大量の血糊をぶっかけて血まみれにしたり、バカ丸出しのビール男には大量のゲロをぶっかけて目玉を抜き取ったり、頭を潰したり、監督デビュー作品とは思えないサービス精神旺盛なジョン・ギャラガーの演出や恐怖と笑いのバランスも秀逸。

更に、怪物相手にステゴロを見せるヒロイン2号の勇姿も必見。度重なる外し展開と下ネタによって鬱積した感情を浄化する花山薫も納得の爽快感です。

‪ ケヴィン・スミス監督の【ヴュー・アスキューニバース】シリーズでジェイ&サイレント・ボブのジェイ役を演じ続けるジェイソン・ミューズの本人役での出演も要チェック。

ちなみに、バーテンのジジイを演じたクルー・ギャラガーは監督の父親で、暴走族のババアを演じた‬ダイアン・アヤラ・ゴールドナー‪は監督の嫁です。