dita

街のあかりのditaのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
4.0
カウリスマキを観直そうシリーズ其の二十   

騙されやすくて鈍感で格好つけで要約するとアホなんだと思う。それでも生きるということにおいてのプライドを捨てない男、利用する女と想い続ける女。情けは人のためならず、繋いだ手と手の間から見えるのは希望であり暗闇を照らすのはいつだって愛だ。ラストカットまで普通に観ていたのにエンドロールでめっちゃ泣いた。

君が僕を愛してくれたなら、僕の想いが届く日がくるならば、どん底の人生にだってあかりは灯る。


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ル・アーヴルと希望のかなたは去年劇場で観て感想を上げているので、カウリスマキを観直そうシリーズはこれにて完。処女作から最新作まで、社会に厳しく人に優しいという目線は変わらないなと思った。
あとはやっぱりマッティの存在感。唯一無二の役者。ありがとうマッティ。そしてカウリスマキは引退しないでくださいお願いします。
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