SadaoMio

ナイト・オン・ザ・プラネットのSadaoMioのレビュー・感想・評価

3.7
都会の夜を流すタクシーの中で進む、5つのエピソード
車中の会話劇で展開するそれらは、それぞれが滑稽や悲哀やきらめきを放つ

「ちょっと思い出しただけ」の劇中で本作のことが語られていたので見たかった作品
伊藤沙莉が話していたのは、本作のエピソード1のウィノナ・ライダー扮するLAのタクシードライバーの選択についてだった

「ちょっと思い出しただけ」は登場人物二人の限られた会話で人間の実存と時間経過を興味深く見せる作品だった。そんな作品で語られる映画にふさわしいと思わせる本作。語られる映画は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」とか「恋する惑星」とか「ベルリン・天使の詩」とかでもよさそうだが、いやいやここは「ナイト・オン・ザ・プラネット」でなければダメでしょう、と、両方の作品を観てわかった
そんな、ちょっとおしゃれで、ちょっとアートで、ちょっと下世話な愛すべき小品
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