SadaoMio

最後の決闘裁判のSadaoMioのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.8
重厚かつパワフル。中世ヨーロッパを再現した見事な美術。性暴力を物語の核として現代に通じる普遍的問題を鋭く投げかけてくる構成。かつ一流の娯楽作品という作品。こんな円熟の職人技とエネルギッシュな感性を併せ持つのが80歳を超えた監督とは驚き。イーストウッド監督もそうだが、映画監督は老いることがないようだ。

リドリー・スコット監督というと「エイリアンシリーズ」や「ブレードランナー」「オデッセイ」といったSF作品のイメージが強いが、「テルマ&ルイーズ」といった低予算ながらキラリと光る小品もあり、長い監督歴にはあまたの傑作がゾロゾロ。
本当にすごい監督です。
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