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近頃なぜかチャールストンのSariのレビュー・感想・評価

近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)
3.7
自らを独立国‘’ヤマタイ国‘’の閣僚と名乗る非行老人グループと、非行少年との奇妙な交流を現代日本の国家に対する強い風刺を込めて描いたブラック・コメディ。

冒頭での日本人の平均寿命のシーンは、『肉弾』のセルフオマージュ。同作の主人公アイツが80年代に生きていたと仮定して作られた反体制派の大人たちの可笑しな群像劇。

軽妙なチャールストンの音楽が流れるオープニングから愉快な流れで始まる。
制作費が厳しく岡本監督の自宅を使って撮影されているが、低予算でも面白い映画を作ってやろうというエネルギーに溢れている。

配役が財津一郎(タケモトピアノのCM)、田中邦衛、殿山泰司(愛のコリーダ)など伝説の俳優揃い。
婦女暴行未遂の非行少年に扮した若かりし利重剛は、主演のみならず脚本にも携わっている。
DVDジャケットのイラストが素晴らしい。

2022/09/05 DVD
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