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HOUSE ハウスのmahoのネタバレレビュー・内容・結末

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ユニオン行ったらサントラコーナーにあって、説明読んだらカルト映画とのこと。ちょうど日本のカルト映画を観たかったので、これだー!ってなり視聴。
なんの前情報も無く観たが、最初シーンの切り替わりが奇妙すぎて二度見した。その後も派手でクサい少女漫画のような演出があったり、画面を二分して魅せる撮り方をしてたり、ブーメランみたいに撮ってたり、コマ撮りしてたり、ゴダールみたいにひとことひとことでカメラぱっぱって切り替えてたり、逆さまから撮ってみたり、新幹線の移動中は背景が絵本になってたり、軽井沢到着後から特撮が使われてたり、SEがおかしかったり、心の声みたいなのが入ってきたり、効果音が人の声だったり、と仕掛けが盛り沢山。次々と少女たちが食べられていくあたりからアニメーションというかいわゆる特撮がずっと使われてたりと、思いついたおもろい撮り方全部やってやろうって意志が伝わってくるし、そのおかげで不思議なテンポ感が生まれてた。
演出だけじゃなく、少女たちが、結構なこと起こってても気にしなかったり、気のせいかなあで済ませたり、指がなくなって「わあ無い」と淡々としてたり、「唇だわ!おっきい!」と叫びつつも客観視してたりするのが、かなりポップさを助長してる。昭和の人の喋り方ってこう飄々としてるけど、それをかなり誇張してる感じ。ダークコメディとも言えるんだろうな。おばちゃまが口から目玉覗かせるシーンとか最高でしょあれ笑 水飲もうとして注いでたら途中から赤く染まって気づかず飲むのとか、速いテンポで淡々とそういうことしてくる笑
少女たちの本名が全く出てこなくて、全員ファンタとかオシャレとかマックとかクンフーとかあだ名なのも、一般的な映画や小説へのアイロニーを感じられて良かった。どうせキャラ付けこんなもんっしょみたいな?
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