あさ

パリ、テキサスのあさのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.9
己がナスターシャ・キンスキーではないことを自覚した上で、それでもなおこの写真を持って「このボブにしてください」と明日美容室に行きたくなるくらい可愛い。砂漠を突っ切ってテキサスからパリに行く映画だと思ってました。鮮烈な赤と青。緑も。色が強烈で美しかったなあ。
人生は上手くいかねえですね。4年間は子どもにとっても長いが大人にとっても長い。アンとウォルトの気持ちを考えると更に胸が痛いわ。と、こんなこと言いたくないけど客観的な立場からだと言えちゃう。当の本人たちにとっては、綺麗事考える余裕もない事が人生にはあるっていうのにね。愛だけは本当だったんだもの。小さな男の子にとっては、フィルムに残された時間が本当に戻ってきてほしいものだったのにね。そうも綺麗にいけないものなのね、人間って、弱いの。醜いエゴなの。これからどんな気持ちでパパのことを想って生きればいいんだよ。
あさ

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