らんらん

月よりの使者のらんらんのレビュー・感想・評価

月よりの使者(1954年製作の映画)
3.5
信州の結核療養所で看護婦をしている山本富士子はそのリンドウの花のような美貌からとにかくモッテモテ!数多くの男が言い寄ってくるがその中の一人に菅原謙次がいた
実はお富士さんのほうもまんざらではなく、船越英二のアシストもあって結ばれたかに思われたのだが、、、

ってまでが前半、後半は舞台を鎌倉に移してのメロドラマ

感想としては、、、とにかく凄かったw
今の視点から見るとこれコント?ってぐらいに大げさなリアクションと都合のいい展開に唖然となるくらい
でもこれを大真面目にやってるのがまた凄いんですよねー

製作に永田雅一、そしてこの時代にカラー作品ってことで意気込みは感じます
ただ面白さ、出来自体は大したことないかと、この出演者じゃなかったら見れたもんじゃないかも

まだ前半は良かったと思う、半コメディ的な軽い感じ、特に若尾文子の頑張り!この頃はほんとかわいらしくてあややって呼びたくなる
後半はご都合主義すぎるし、いちいちorzしてるお富士さんのリアクションには失笑しちゃうくらい
ラストもこれハッピーエンドなの?って疑問が出ちゃうあたりがダメ

お富士さんが美しすぎるから罪ってのもかわいそうだけど、結局周りで2人も自殺者出ているわけだしねー
何かと「いけません!いけませんわ!」って言うシーンが印象に残る

ここまで真面目にやっていても今から見ると何もかも古風すぎてベタベタなコントに見えちゃいますねー
お富士さんのモテモテぶり罪な女ぶりは「主に泣いてます」を思い出しました
美女すぎて罪な女の話はコメディ風なほうがいいですねー、リアリティ出すとドロドロしちゃってよくないわー

お話自体はあまり好きじゃないけど、まだまだシュッとした山本富士子や菅原謙次、そしてかわいらしい若尾文子が見られたので個人的には満足度高いです
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