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パーフェクト ワールドのkureaのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

現実的に見ちゃうと
8歳でこんだけの
パンチの強い体験をしてしまった
フィリップは
これからどんな大人に育つんだろうとか
大きなトラウマや傷になってないか、
いろいろ心配や思う部分はあったよね。
でもブッチの行動の中にも
言ってることとやってる事は
矛盾を感じる部分は多かったし
犯罪であることには変わらないんだけど
あの乱暴な行動や言動の中にも
正しいこと言ってる面も少しあって
フィリップはそういうところを
見ていたのかなとも思った。
それに憧れていたハロウィンできたり
それまでのフィリップじゃ
絶対しないような
常識的にはみ出した行動取ったり
良い悪いは別として
この体験あって手にした勇気もあって
終盤、ブッチを打ったのも
彼の中に存在する正義もあり
この旅で身についた少しの勇気から
とった行動で
ある意味、フィリップが強さを手にした
そんな瞬間でもあったように感じた。
だけどまだ幼い子供。
やってしまった罪悪感は
きっと拭えなかったり
この先の長い人生背負ってくものが
8歳にしてできてしまった。
現実的に見てしまう癖のある私は
彼の将来が少し心配にもなりました。
だけど最後までブッチにかけよって
離れようとしなかった
そんな部分はキュッとなって
急にヤバいやつに誘拐されて
謎にあちこち連れ回されても
一緒に過ごす中で芽生える絆って
存在するものなのかなとか思った。
きっと最初は怖かっただろうけど
信頼とか特別な何かを
感じたんだろうなって思って
旅をするうちに
フィリップにとって
ブッチの存在は
大きくなっていったんだろうな
と思ったら
ラストシーンはすごく切なかった。
思えばブッチも
あーしろこーしろって
言うことを聞かせるんじゃなくて
どっちか選べって
選択はフィリップに委ねてたもんね。
ブッチも本当は根っからの
ヤバいやつではなかったんだ。
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