黙々と復讐するマンになったドウェイン・ジョンソン。
淡々と絶対仕留める。
いやそれは無理やろってところでも淡々とこなす。
「復讐」「贖罪」「罪の意識」…この辺のテーマを感じた。
ある男(ドライバー:ドウェイン・ジョンソン)が刑務所から出所した。ドライバーは用意してあった車に乗り込むと、ある男の元へと向かい、その男を射殺した。彼はその後、ターゲットを次々と追い詰めていく。
この事件を担当することになったベテラン刑事(コップ:ビリー・ボブ・ソーントン)は、女刑事シセロ(カーラ・グギノ)と共にドライバーの行方を追う。
そして捜査していく内に、10年前銀行強盗を行ったドライバーが何者かに襲撃され、目の前で兄を殺害されていたことを知る。
一方、ドライバーの復讐相手は、彼を止めるために殺し屋(キラー:オリヴァー・ジャクソン=コーエン)を雇うーー。
一応、「三者の勢力がそれぞれ動きながら最後一つに集約される」という流れなんやけど、正直、殺し屋のエピソード別にいらんくない?的なアプローチになってた。
てか、殺し屋の恋人エピソードいるんかなw
最初ノリノリやのに結婚するてなったら辞めてくれてなる。まあ、そりゃそうやろけど、殺し屋の過去はいいのか?
足を洗って進むものもあるということ?
なんやろ、美男美女枠なんやろかw
より際立たせるなら、恋人要素はなく、硬派な殺し屋で最後に復讐の連鎖に虚しくなって足を洗うみたいな方が良かったなぁ。
ドライバーはほぼ喋らないので途中までドライバーの意図はわからず、状況からと女刑事の捜査によって全貌が途中からわかる感じ。
キラーとかコップとかの関わりも最後にわかってくる。
でも、なんか余計なのが着いてるのがなー。
キラーのところとか。
まあ、コップの息子との話とかは良いけど。
で、
ドライバーの復讐の理由は、兄貴(マット・ジェラルド)と一緒に銀行強盗したら、その情報が漏れていて、逆に強盗団に襲われて金を奪われて兄を殺された(自分も死にかけた)から、今は普通に暮らす強盗団たちを次々と仕留めた。
↓
しかし、実は兄貴の当時の恋人がコップに情報を流して、強盗団たちをドライバーたちのものに送ったというのが事実。
↓
つまり、黒幕はコップだった。
ラスト、コップは油断させてドライバーの頭を撃つものの、彼の頭には鉄板が入ってたため致命傷を免れていて、その後、すっかり気を抜いてたところをドライバーに撃たれてコップは死亡。
女刑事は事件について全て理解したものの、コップの罪とかは隠蔽する様子。
兄の遺灰を湖に流して、車で旅立って「The End」の文字が出て、終わり。
うーん。
かつて自分と兄を襲った人たちを次々と仕留める。
強盗団のところは、「罪の意識」や「贖罪」があるのかなー。
最初の1人は、ドライバーを見るなり逃げずに撃たれる。
用心棒してた人は受け入れた上でタイマンをはって負けて刺される。ドライバーのことも理解してるから逃げも隠れもせず、殺されることも受け入れた。兄貴を殺した人だし、相手がやり返しにくるのは分かっていたよう。返り討ちにするつもりだけど、負けたとしても受け入れる潔さはあった。
この2人はなんとなく「罪の意識」というか、自分がそうなることを受け入れていたのかな。
「罪の意識」から「贖罪」まで行っているのは牧師になった人。
彼は何も知らず、兄貴を殺すことにも反対だった。
その後、反省して牧師になり、人々を導く側に。
ドライバーに殺されるのもやむなしだけど、赦しについて語り、最後、私は君の今からすることを赦すという。
究極〜!
ドライバーは、牧師ではなく彼の横を撃ち、それで終わりだとし、彼だけ命は奪わなかった。
一方、「罪の意識」よりも「自己保身」を優先させてたのはカメラ撮るお爺とコップ。
お爺は相変わらず悪いことをしていたし、当然だよなーな結末。
コップも、息子との関係とか、いい面もありそうで、ヤク中のままやし、結局自己保身。
まあ、家族を守るためには仕方ないのか?
罪人とはいえ大切な人?
うーん。
まあ、2人とも、そりゃそうなるなって終わり。
なんだかんだでモヤモヤ。
用心棒していた人の息子が、ドライバーに復讐してやるというのも復讐の連鎖の虚しさを提示してたのか。
んー。
復讐のスカッと感もあるようで、
そんな気楽なもんじゃないという葛藤を残す部分(用心棒や用心棒の息子や牧師の話)があり。
黒幕で一番自分勝手で悪いやつのコップも人並みに子供との接し方に悩んだり不器用ながら子供を想っていたり。
なんやかんやでそんなスパッと割り切れるもんではないんよな〜なものも提示していた。
まあしかし、旅に出たドライバー。
復讐から解放されて彼はどこにいくのか、彼は普通に暮らせるのか。
なんともなー。
てか、金属片が銃弾防いでたのには、えー嘘やろwってなったけど笑笑。
まあ、心根はそんな悪い人じゃないけど、絶対復讐するマンのロック様の淡々とした姿を見れたのは良かったのかな。