バナバナ

ウォーター・ホースのバナバナのレビュー・感想・評価

ウォーター・ホース(2007年製作の映画)
3.5
(お! 本作の主人公が、ミリオンズの主役の子役と同じ人物であることに、今気づいた!)

ネスコのネッシー以前に、スコットランド地方には、ウォーターホースという海獣の伝説があるんですね。

時は1942年、第二次世界大戦の真っ只中。
スコットランド北部の、フィヨルドの入り江がある田舎にも、ドイツ軍のUボートによる被害が深刻化し、古城にイギリス軍の砲兵部隊が駐屯してくる。

その古城の時期当主アンガス君も、当時の他の子と変わらず、徴兵された父(たぶん貴族)が除隊になって還ってくるのを、今か今かと待っている。
第一次世界大戦の頃は『ピーター・パン』が生まれたが、戦争とメルヘン物は意外と合う。

母を巡る男の嫉妬や、海獣を捕まえ金儲けを画策しようとする者がいるなど、大人の汚い思惑が錯綜する中で、アンガスとクルーソーの友情がよく映える。

欲をいえば、ドイツ軍のUボートも本当に登場して、実はクルーソーのお陰でやられそうなところを助かりました…という様なエピソードも入れたら、より盛り上がった気もするが、無難なところで手を打った感じもする。
だいたい、あのキャプテン、部下がいる鉄塔が崩れてるのに、アンガスと一緒に喜んでる場合じゃないでしょ。

でも、父親不在の中で子供が成長する話だったので、私はウルウルきました。
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