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プレッジのslowのレビュー・感想・評価

プレッジ(2001年製作の映画)
4.0
定年退職の日を迎え、仲間が開いてくれたパーティーに参加していた刑事ジェリー(ジャック・ニコルソン)。そこにある事件の報せが入り、数人の刑事が現場へ向かうことになったのだが。ジェリーは数時間後に退職だと言うのに、自ら同行を志願。結局、彼は定年後も独自に事件を追い続ける。その様子はまるで、何かに取り憑かれているようにも見える。

ジャック・ニコルソンが巧すぎるのか、自然過ぎて逆にインパクトの薄い作品になってしまった印象。しかし、個人的にはこのような演技で魅せる映画は好物。ベニチオ・デル・トロも、前回のショーン・ペン作品の時より出世していた。少しだけね。この頃のデル・トロは出落ちキャラみたいな役ばかりだが、一生懸命さがとてもいい。

名刑事と呼ばれた男の視線は定まらず、ぼんやりと流れ行くものを眺めていた。果たしてジェリーが追っていたのは…
後味にじわじわとほろ酔う。そんな映画。
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