ここから青年トランクス、登場。
つまり、Z本編はフリーザ戦を終え、人造人間からのセル戦のところ。
青年トランクス、ほんと良い青年。
ベジータとブルマの息子。未来のブルマがタイムマシーンを作って送り込んだ青年。
そんなこんなでこの辺からベジータも地球に根を張り、情に流れ、自分のこと以外で熱くなることも。
そういう意味で、ここまでのドラゴンボールが色々と相関図が変わり始める。
ドクターゲロが作ったセルに取り込まれる人造人間、17号、18号。そして彼らと共に動く16号。
今回はその前に作られて地下で眠ってた13号、14号、15号が「孫悟空を抹殺」するために買い物中の孫一家と仲間達を急襲しに街中にやってくる。
そして、街中では被害が大きいと北の氷河地帯に逃れて戦うわけだが、ここで相関図が変わる。
今までなんやかんやと前線で戦いに出てたクリリンが後ろに下がる。氷河地帯には来るものの、基本的に後方支援。
トランクスが彼に代わったと言って良い。
悟空、ベジータ、ピッコロ、トランクス。
地球側のフロントメンバーが代わり、総合的なパワーを増す。
それで倒せるか!と思った矢先、敵側もインフレを起こす。13号、14号、15号、まさかの合体。
2体の心臓部分みたいなのが1体の体に入り、3倍、かと思いきや、それ以上の力に。
地球側がパワーアップしたところ、さらにそれを超えてくる。
ぢゃあどうするか。出た、“元気玉”!と思いきや、これが本作ならではの展開。
スーパーサイヤ人は怒りと悲しみの戦士。
つまり、純粋な清い心ではない。
だから、スーパーサイヤ人には“元気玉”は扱えない。
でも、瀕死のノーマル悟空は“元気玉”を作る。
それで最後の力を振り絞り、スーパーサイヤ人になる。
この最後の悟空の凄まじい表情。
これが本作のインパクト。印象を作る。
強くなってもなっても、次から次へとそれを少しだけ超えてくる強敵。
これだから悟空、ベジータは切磋琢磨しながら上を見る。この終わりのない強さへの道。
今回も人造人間、つまりまだ人が作れちゃう強さ。
だから、まだまだ強くなれるぞ、悟空、ベジータ。
なぜなら、お前らは人が道理で作れる強さの枠ではないから。
それを感じる作品。