ユースケ

スーパーマンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

スーパーマン(1978年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

元祖スーパーヒーロー【スーパーマン】を実写映画化した本作は、青い全身タイツと赤いパンツに赤いマントを身に付けたスーパーヒーローがスーパーパワーで悪と戦う荒唐無稽な物語を真正面から描き、大人も楽しめるおとぎ話として仕上げた傑作。

確かに、1978年に公開された作品なのでVFXはないし、SFXはチープに感じるかもしれませんが、誰もが口ずさめるジョン・ウィリアムズが作曲した史上最高のスーパーヒーローのテーマ曲【スーパーマンのテーマ】をバックに、ダース・ベイダーことデビッド・プラウズ の下で体を鍛え直し、青い全身タイツと赤いパンツに赤いマントを着こなし、実写版におけるスーパーマンのイメージを決定付けた史上最高のスーパーマン役者クリストファー・リーヴが気の利いたセリフをかましながら人々を救出するシーンを見れば、何とも言えない高揚感を味わう事ができると思います。
人々に救いの手を差し伸べ、人々の心に希望の光を与えるスーパーマンの本質まで見事に描いた監督のリチャード・ドナーと脚本のトム・マンキウィッツに拍手。
(【ゴッドファーザー】のマリオ・プーゾが脚本を手掛けた事が有名ですが、内容がキャンプ過ぎてリチャード・ドナーが却下したそうです)

みどころは、【愛のテーマ】をバックに、スーパーマンがロイス・レーン(マーゴット・キダー)の手を取って空を飛ぶロマンティックな空中デート(撮影だけで三ヶ月半)とスーパーマンが大地震の被災者を救って救って救いまくるクライマックスの怒涛の救出劇。
特に、死んでしまったロイス・レーンを生き返らせるために地球を逆回転させて時間を巻き戻すシーンは反則過ぎて感動させられました。

レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)、オーティス(ネッド・ビーティ)、イヴ・テッシュマッカー(ヴァレリー・ペリン)の憎めない悪役っぷりも要チェック。ヴァレリー・ペリンのおっぱいも要チェック。
スーパーマンの本名はカル=エル(Kal-El)なのに胸のシンボルマークはスーパーマン(Superman)のSという矛盾を解消したエル家の家紋だったという追加設定やスーパーマンとロイス・レーンは子供の頃に出会っていたという追加設定も見逃せません。
(ロイス・レーンの父親役は初代スーパーマンを演じたカーク・アレン、母親役は初代ロイス・レーンを演じたノエル・ニールです)

ちなみに、ディレクターズカット版の追加シーンは、レックス・ルーサーの秘密基地に乗り込んだスーパーマンが銃で撃たれたり、燃やされたり、凍らされたり、いろいろ実験されるシーンです。