mさん

サンシャイン2057のmさんのネタバレレビュー・内容・結末

サンシャイン2057(2007年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

サンシャイン2057
太陽を復活させるミッション。絶対に失敗してはいけない人類の存亡をかけたミッション。そうした極限状態の中だからこそ剥き出しになる人間の怖さ、弱さ、強さがこれでもかというほどに描かれていた。プレッシャーに押し潰されてミスし、その後精神不安や自殺してしまうトレイ。太陽を目の前にして頭がおかしくなったピンバッカー。逆にミッション成功のために命を投げ出すカネダやメイス、酸素を確保するために誰を殺すか話す人達。色んな弱さや怖さや強さは見られて凄いハラハラした。

太陽をはじめは癒しとして出すのに、後半はどんどん太陽のなすすべもないパワーを見せつけ、太陽がこれほど怖いものだったんだと思わさせる手腕は流石。部屋で炭になるシーンとか凄い怖かった。

サブリミナル的に入るクルーという演出がちょっと怖さを増してた。ただ編集による人工的な怖さだから少しだけ物語から離れてしまった感もあったので別になくてもいいのかなとは思った。

あと話運びが面白かった。謎がいいタイミングで巻かれて、いい具合にミッションが危うくなっていき、それによって連鎖的にそれぞれのキャラが反応していくのがよかった。途中農場が全部燃え尽きる時になんであの女性クルーが閉じ込められて、サイテーってキレてるのかが少しわからなかったけど、どんどんテンポ良く進んで凄いよかったと思う。

クルーが太陽にやられる時に、まるでドラックを使ったような顔のトリップ感があってどこかで見たことあると思ったら監督がトレインスポッティングの人でなるほどってなった。
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