ユースケ

サンシャイン2057のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

サンシャイン2057(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

太陽は輝きを弱め、地球は氷に閉ざされた。
2050年、人類滅亡の危機を救うため、死期を迎えた太陽に核爆弾をしこたまぶち込んで甦らせるイカロス計画が敢行され、イカロス1号が太陽へ向かったものの太陽に到着寸前に消息を絶ってしまう。
そして、2057年、太陽への航海を順調に続け、太陽に到着寸前のイカロス2号に救難信号が届けられる。それは7年前に消息を絶ったイカロス1号からの救難信号だった…

キリアン・マーフィー、クリス・エヴァンス、ローズ・バーン、クリフ・カーティス、マーク・ストロングに加え、真田広之、ミシェール・ヨー、ベネディクト・ウォンなど、アジア系俳優も参加した豪華なキャスティングで送るシリアス系SF映画。
しかし、その実態は【クライシス2050】と【イベント・ホライゾン】のパクリ映画。サブリミナルまでパクるとはいい根性しています。

みどころは、太陽に魅せられた二人の電波野郎。
一人目は、イカロス1号の事故原因を探るために太陽が人間に与える心理的影響を身をもって調べているのに、説明不足のせいで電波野郎にしか見えず、観客をムカつかせるクリフ・カーチス演じる精神科医のサール。
二人目は、【イベント・ホライゾン】のサム・ニールにオマージュを捧げ、ズルムケ&ピンボケ状態で暴れ回るリアル電波野郎マーク・ストロング演じるイカロス1号船長のピンバッカー。
サバイバル・ホラーへとジャンルが移行する1名様追加後の緊張感溢れる展開はたまりません。

更に、キリアン・マーフィ演じる物理学者のキャパとクリス・エヴァンス演じるエンジニアのメイスがゴリゴリ顔を擦り合うホモホモしい取っ組み合いのケンカはBL好きには必見。

とりあえず、人類滅亡の危機を救う計画に、人間の傲慢さやテクノロジーを批判する神話として有名イカロスの名を背負わせちゃダメだろ。そんなんだから無駄な寄り道しちゃうんだよ。

ちなみに、本作にインスパイアされたLinkin Parkの【Leave Out All The Rest】のPVは要チェックです。