梅ミンツ

悪人の梅ミンツのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
3.6
赤い服着た深津絵里が時々たまに見たくなります。めちゃくちゃ美しいよね。
赤いセーターだと思い込んでいましたけど、あれフリースなのね。
冬になると観たくなるし、憧れて赤い服を着たくなります。
深津絵里のために私はこの映画を見るの。

内容は好きか嫌いかと言われると、うーーーん……となるんですけど、役者さんが皆とても上手い。
満島ひかりのあのイラッとさせる加減とか、岡田将生のボンボン感とか、あの鉄鍋餃子の女子会とかね。いるいる〜って思う。

犯人と女の逃避行なんて映画ではまあ良くある話ですけど、ずーっと暗いし鬱々してるし、え?なんで惚れた?吊り橋効果?え?ってなるときもあるんですよね。
今の出会い系アプリってなんかポップなイメージありますけど、昔ってなんか口に出せない闇を孕んでる感じあるよね。
そんな出会い系で出会って、しかも相手は人殺しで、一緒に逃げよう!ってなるかなあ。原作も読んだんですが、その心情が分かるような分からないような……
恋をしたというより、寂しい二人が寄り添って逃避行したんだなあ。

彼らの逃避行の裏で、樹木希林が詐欺に遭ったりするんですが、それがなんかおいおい怪しさてんこ盛りだろう!って思うのに渦中にいる人は気づかないんですね。洗脳怖い。

出てくる人だいたい皆ちょっと欠けてて、それがやたら人間くさくてぞわっとしました。
梅ミンツ

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