んーーーー。
俺は柳楽優弥という役者を2018年現在に評価をしてて。
でもこの映画を見てなくて。
賞を取っただの、時代のマスターピースだの。
と、いう映画なのは分かってたけど、だからこそなのか、昨今の日本の映画の「リアリティに欠けた」演出と脚本、売り出し方に嫌気がさしていたのか。
それってのは。
テレビで流れるドラマの質の低さ。資本主義の下にあるような商業的で感覚を麻痺させるようなエンタメ性イコール奴隷、みたいな。
それってのはスポンサーがいないと成り立たない様な日本映画の本質の様な。
この映画がどういう空気感や時代性を持って作られたのかは分からないが。
まあ、有名人はYOUや平泉成ぐらいしか出てないし。当時有名ではなかったと思われる加瀬亮はいるけども。
テーマが実際にあった事件をテーマにしてても、
最初の20分は人物の環境下を説明してるし、物語が動くのが40分ぐらいから、と。
長々しいカットに眠くなるし、早送りしたくなるし。
ってなると。
この映画は全体を描くのに90分ぐらいで収まった気はするし、
そこだけがマイナスで。
映画の内容と、
なにより映像を見ていると、
「あれ?ここって?」
とか、
「あれ?ここアレだよね?」
ってぐらいに、
自分の生活基準の中野区、杉並区がフォーカスされてる貧乏リアリティ感って物凄くリアルだったりして。
そりゃ、
栄養失調とはいえ、
椅子から落ちて打ち所悪くて死ぬって。
ともなるし。
そこでようやく2時間つー。
この長尺で進んでいく感じってのが、
海外の人たちからしてみたら日本の文化を咀嚼する為の余裕だったりするのかな?とか思いつつ。
そういう文化背景が分からない映画を見ると咀嚼する為の時間がかかるのは重々承知しつつ、
是枝監督は最初から海外っていうのを見据えて映画を作ってたんだろうなーとも思って。
柳楽優弥は確かに魅力的ではあるけど。
彼はその後の人生が凄いから評価してて。
んーーー。
何にしても映画とすれば、
もうちょっと上映時間が短い方が良かったかな。
という結論です。
なかなか評価したくても出来ない。
評価出来なくてもそんな事ねぇだろ。
っていう映画なので。
点数はお預けのままで。