鹿苑寺と慈照寺

21グラムの鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

21グラム(2003年製作の映画)
3.5
余命1ヶ月を宣告され心臓移植を待つポール。
幸せな家庭を築くクリスティーナ。
刑務所から出所後、キリスト教に傾倒するジャック。
ある事件をきっかけに3人の人生は交差する。

全編を通して沈み込むような重厚な作品になっている。時系列をシャッフルすることで事件の全容が小出しにされたり、終盤の展開が冒頭でちら見せされたりするので、ずっと緊張感を保つことに成功していると思う。さらに時系列のシャッフルは鑑賞者に冒頭のとある描写を誤認識させることにも成功しているので素晴らしい。

ただ、面白かったかと言われれば、うーんって感じ。体調が悪かったせいもあるが、1時間くらい見たかなあと思って確認したら、まだ30分しか経っていなくて驚いた。それくらい長く感じた。

主演3人の演技は見事でした。

以下は個人的なメモ
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「何をしても家族は戻らないわ」

「人生は続くのよ。神様に関係なくね」
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