さわだにわか

悪魔の街のさわだにわかのレビュー・感想・評価

悪魔の街(1956年製作の映画)
3.5
ノワールな登場人物たちが札束を覗き込むのを札束の位置にカメラを置いて真下から煽りで捉える『アスファルト・ジャングル』みたいなショットがあったからあのへんが元ネタなんだろうという清順日活時代のわりと普通に見れる犯罪映画だが、たまに量り越しに殴り合いを捉えたり変なショットが入ってくる。ラストのパイプの入り組んだ工場敷地内での攻防がやたら長い。あそこ撮ってて楽しかったんだろうな。遊戯精神に溢れてまるで違う映画のようになる。犯罪の世界と日常世界の区別をつけないドライな視点も面白かった。
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