東朴幕院

今度は愛妻家の東朴幕院のレビュー・感想・評価

今度は愛妻家(2009年製作の映画)
3.9
この作品は映画館に観に行って正解だった。豊川悦司と薬師丸ひろ子の夫婦の物語ですが、旦那がだらしなく愛想をつかした妻の薬師丸が旅行に出たり、ふいっと数週間行方をくらませてしまったりする中でトヨエツの気持ちの移り変わりを描写しています。この映画、ある重要な秘密を隠したまま話が進む訳ですが終盤に入る所でそれが暴露される。秘密が暴露された後に改めて話の前半の振り返ると全く異なった見方となり心打たれます。
主演の2人以外も登場人物が少なくストーリーに集中できる映画作りとなっていて誠実さを感じる事が出来ました。脇役の石橋蓮司が強烈なキャラクターを優しく演じ流石プロの役者と思わせました。また数カットしか出演していませんが井川遥の表情はなんとも言えませんでした。
映画版セカチューを監督した行定勲のとてもナイスな作品です。最近のTVドラマの映画化とお手軽なビジネスモデルがもてはやされる邦画界ですが、本作においては久し振りに気分良く邦画を見る事ができましたね。
最後にトヨエツのジーンズ姿とその尻の格好良さにもしびれた。
東朴幕院

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