夢を描く物語って、有史以来、いくつ生み出されたのだろう。
100億?1000億?
そのくらい、人類にとって身近なのに謎の解けないものとして、常に一緒にあり続けるもの。
押井守という人にかかると、ラムとあたるのドタバタ・ラブコメも、こんな深淵なマジック・リアリズムの物語になってしまうのか。
この作品を観て高橋留美子先生が立腹した… という話しが残っているけれど、原作とは完全に別物、… というだけで、怒りの感情なぞ湧いていないだろうと推測する。
以前、山下達郎氏が、某ラジオ番組内にて、いろいろなミュージシャンによる自身の作品のカバー曲をかけていて、その中でスターリンによる『Ride On Time 』のカバーを紹介し、
「こういった解釈もあるのです。」
とおっしゃっていた。
知らない人もいるかもだけれど、それ、まったく別の曲に聴こえるのだ(笑)
それでも嬉しそうにそう言って紹介していた山下達郎氏を思い出した。
この、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、完全に押井守監督による独自の世界観で成立している。
でも、高橋留美子先生のカバーであることは間違いない。