いわゆる冒険モノなのかな。
軍隊の僻地調査に来た隊長が、一匹狼の猟師に案内を頼み、次第に心を通わせていく。
今のハリウッドだったら、もっと自然の脅威を大スペクタクルで表現するんだろうなと、色気の無いことを考えたりするが、黒澤はドッシリと構えたカメラで優雅にとらえる。
それにしても川のシーンはのんびり過ぎるなぁ(笑)。
テレビ画面の大きさは変わらないのに、この映画を見ていると随分広くて感じてしまうのは、やはり演出力なんだろう。
そして画面の中の人の配置がとてもきれいで、カットを割らずにドラマを見せる独自の撮り方はとてもキレが良い。
2人で氷原で迷い、草を刈ってしのぐシーンが印象的だった。