黒羊

勇者の赤いバッヂの黒羊のレビュー・感想・評価

勇者の赤いバッヂ(1950年製作の映画)
3.9
勇者の赤いバッヂ

南北戦争の新兵を描いた作品。
南北戦争といえば思い出深いのは「グローリー」ですね。デンゼルワシントン、マシューブロデリック、モーガンフリーマン出てましたね。
「白い肌と異常な夜」も南北戦争末期だったのを覚えている。イーストウッドが北軍兵士なんよね…まぁあまり関係ないけど…うーん異常な夜ッ!(ゲス顔

確か「風と共に去りぬ」もか。あんまり覚えてないけど。

主人公の北軍新兵の隊。来る日も来る日も訓練ばかりで飽きているところに出撃の命令が。いざ戦場に出るも敵の突撃に怯えて主人公は逃げ出してしまう。負傷兵に送られる勇気の証、赤いバッヂをなんとか得て、逃げる事ばかり考えるが…

1950年の映画なのに、引きの画面での戦場の臨場感は中々でした!
両軍の砲撃の中、突撃する味方騎馬隊や丘の上から現れる敵軍…硝煙で視界悪い戦場。その中で銃を構えて「待て」の命令で動けない兵士達…あぁー怖い。

白黒映画でも画面キレイやし、引き込まれましたわ。キューブリックの「突撃」を思い出したなぁ。突撃は第一次世界大戦が舞台ですけどね。

南北戦争の兵士が使うライフル、ライフルの外側にあるハンマーで弾を出す火薬に引火させているのかな?一発撃ったら棒をライフルの中に入れたりしていた。次の一発を撃つのに相当時間がかかりそう。

後半の描写では、一発撃った兵士は後ろに下がり、次の兵士が前に出て射撃…

長篠の戦いの織田信長の鉄砲隊か!とツッコんでしまいますよね!武田軍もビックリ!

ボルトアクションでもない、もちろんセミオートでもないライフルで、向こうから「うおぉぉあー!」言うて走ってくる兵士見たら…そりゃビビりますわ…(´・д・)

主人公の成長物語でもありますが、振り切れ方が凄いな。これは成長の域を超えてるんじゃ…?

思った以上にグッときた戦争映画でした。
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