よく古本屋のDVD棚でこれを見かけていたので気になっていたのです。
結構面白かったですよ。
ニューシネマ、不条理エログロジャンルのニュアンスで作られてるんですけど、ちゃんとアンチテーゼを含ませてるからね、
意外と深い。
なんか、制作者側の自我がぶつかり合ってる感じがする。
苦しそう。
中盤、引っ張って引っ張ってのとっておきサプライズはあがりましたよ。
ただ終盤のペースダウンはちときついです。
クライマックスからエンディングまでだらだら続きます。
無駄なカットが多い気がしました。
車ツルりんこも、ドッカン爆発も、そんなじっくりやらんでもええんちゃうかなと思うんです。
スッキリした後に、三幕構成の一幕目から仕切り直したような丁寧さがまた続く。
けど、これもある種この手の映画ジャンルに対する警鐘を鳴らしてるんやとしたら、合点がいくんですけど。
推進力はほぼゼロで完全徐行スピードやからなぁ。
しんどいなぁ。
とにかく残酷な映画です。