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草ぶきの学校のprocerのレビュー・感想・評価

草ぶきの学校(1999年製作の映画)
3.4
 舞台は1962年の中国、
貧しい村のある学校に焦点が当てられます。
DVDで監督が、
「この作品を観て忘れられたことを思い出して欲しい」
といっています。
忘れられたことって・・・?それは是非この作品を観て下さい。
現代の人間には無くなりつつあるもの。
そして古い人間にはあるもの。
そんなものがあるのかと現代人は思うかもしれません。
それは間違いなく存在します。そう確信させる作品です。

 しかし・・・中国の作品はなぜに
子供の演技がここまで自然でいいのでしょう。
主役の桑桑、紙月、陸鶴、
みな存在感のある役柄をまるでそこに生活してるかのように
自然に演じます。だからこそこの物語は
真実味の先を表現できたのではないでしょうか。
淡々と話はすすんでいき、
一見地味なようですがその作品が伝えるものは
是非実感して欲しい、そう思えた作品です。
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