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パリの恋人のprocerのレビュー・感想・評価

パリの恋人(1957年製作の映画)
3.3
オープニングはもちろん、
切り取ってポスターにしたい
美しいシーンの連続。
70年前?信じられない
8K、4K当たり前の現代に、
なんと鮮烈な色、色、色。
とにかく圧巻のオープニング。
そしてオードリーはモデルになる設定のため、
ワンカットで終わるオードリーの
着せ替えシーンも見どころです。

助演のフレッドアステアは、
マイケルジャクソンも憧れた
有名なダンサー俳優。
当初は顔で悩んだそう。
しかし流石のダンスシーンで、
同じくダンスに堪能なオードリーとの
息のあったダンスは美しいの一言、

肝心のストーリーは、
書店勤めの某教授を心酔する
オードリーという設定があり
これで何とか破綻しないで
ギリギリもっている感じ(笑)
まずファニーフェイスてか
最初から美しすぎる。
反面、アステアは
今観るとセクハラモラハラの嵐で、
しかもストーカーも真っ青です。
序盤軽い女性蔑視もあったり。

本作は映画というより
オードリーヘプバーンの
ビジュアルを観るBGVに
ピッタリですね

ウェディングスタイルは、
まさに妖精と呼ばれる
彼女の魅力本領発揮です。
切り取って飾りたい、
描いてみたい、と思える
美しさに溢れた作品なので、
そちらで興味を持たれた方は是非!

最近よくあるスカッとする
シンデレラストーリーとは違います。
ミュージカル苦手な方、
ストーリー重視の方にはオススメ出来ません。

この時代のモノクローム作品は、
素晴らしいものが多いですが
当時観た人は驚いたでしょうね。
今でいう3D4DXくらいの
衝撃だった事でしょう。
大画面のために改良された
パナビジョン全盛時代ですね。
今放映されてるものはデジタルリマスターかな。
とにかく時代を感じさせない美しさです。
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