もちもち

ジュラシック・パークのもちもちのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
5.0
恐竜学者のグラントは同僚のサトラーと共に大富豪ジョン・ハモンドよりある孤島の施設に案内される。そこは最新技術で恐竜を甦らせたジュラシック・パーク。数学者のマルコムと共に施設の安全性を検証するため、パーク内のツアーに出かけるも、思わぬトラブルから恐竜達に襲われることになる。1993年公開、スピルバーグによる名作SF。金曜ロードショーとかで子供の頃から何度か見たことはあったけど、改めて鑑賞。約30年前の映画ながら、クオリティの高さに感動。もちろんCGなんかで荒さが目立つところはあるけど、Tレックスはじめ恐竜の動きの滑らかさや皮膚の質感、細やかさは30年も前のものとは思えないほどリアル。目の瞳孔が縮まるとことか、こだわって作ってるなあとしみじみ思った。そしてやはりスピルバーグは魅せ方が上手い。Tレックスが初登場するシーンのコップの水の振動やヤギの食い方、その後追いかけられるときの緊迫感。まあベタといえばベタなのかもしれないけど、ハラハラドキドキする感じとか、エンターテイメントが上手いなと思う。焦らしと畳み掛ける時のスピード感が絶妙。1993年に初見でスクリーンであのTレックス見たらゾクゾクしたと思う。恐竜っていうロマンを見事に映像化してるなあとしみじみ感じた。ストーリーはシンプルで設定がほとんどと言ってもいい。これだけ設定が面白いのだからあまりごちゃごちゃさせてないこのぐらいの感じの方が好き。Tレックスだけじゃなく、ヴェロキラプトルにもスポットを当ててるのこの映画の良いところ。Tレックスの迫力満点の恐怖と対比するように、ヴェロキラプトルには狡猾で頭が良く、こちらが狩りをされてるような心理的な怖さを掻き立てられる恐怖がある。こういう描き方の巧さが単調なモンスターパニックになってない理由だろう。僕らの頭の中にある恐竜のイメージってやっぱこの映画から作られてるところが大きいと思う。いつかスクリーンで見てみたい。
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