もちもち

21ジャンプストリートのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

21ジャンプストリート(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

高校時代はイケてないオタクだったシュミットと、逆にイカした人気者だったジェンコ。警察学校で同期になった2人は親友となり、コンビとして警官になった。2人は高校に蔓延る危険なドラッグを撲滅するため、高校生として潜入捜査を行なうことになる。フィル・ロード、クリストファー・ミラーによる青春コメディポリスムービー。ジョナ・ヒル、チャニング・テイタムというキャラにぴたりとハマるキャストに加え、下品なギャグを散りばめながらテンポ良く進むストーリー。凄く笑えるコメディで、シリアスな場面でもふざけ倒していながら、伏線がしっかりとあり、最後はしっかり感動する。友情や絆といったバディものとしての面白さも抜群。潜入捜査として自分の高校時代と真逆の立場を追体験することで見えてくる妬みや喜び。それらを上手く落とし込んだストーリーは見事。単なる2人の絆を描くだけではなく、過去の自分からの脱却や成長という深さのあるテーマも盛り込まれているのが、この映画のいいところ。フィル・ロード、クリストファー・ミラーの作る映画はどれも本当に面白くてクオリティが高い。ただのおバカコメディに見えて、しっかりとギャグだけじゃない面白さがある。学校でのステレオタイプな人気者の描写とか、ドラッグを上手く活かした見せ方、逮捕した時に警官が被疑者に言うミランダ警告の伏線、色んな部分で笑いとともに作りの上手さに感心しながら見ていた。別に頭を使って集中しながら見なくてもそれらがしっかり楽しめるように作られているところも凄く好き。あと、音楽も相変わらずセンスが良く、ノリノリなチョイスが多くて楽しかった。ジョニー・デップの急な登場とそのチョイ役さにはびっくりした。日本では劇場公開されてないし、ポスターもB級映画感がプンプンして酷い。もっと有名になっていいと思う名作。
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