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ロスト・ハイウェイの440のレビュー・感想・評価

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)
4.5
一本のビデオテープ
悪夢の始まり

この作品の全部が好き。
「ワイルド・アット・ハート」から始まり、「ツインピークス」を経由し「ストレイト・ストーリー」まで90年代のリンチ作品が特に大好きな人間としてこの作品も勿論どんハマりでした。

センスの良さと面白さはやっぱり唯一無二。
再鑑賞でもあの切迫感は色褪せず、魅力全開のストーリー。
俺には絶対浮かばないようなアイデアを次々と創り出す才能。
リンチの凄さを久々に鑑賞してやっぱり痛感。

この頃の画面の質感も良いんだよなぁ。

何がネタバレなのかも判断が難しいので、一応以下からはネタバレにしておきます。
ここからは俺の妄想なのであまり責めないでね。








フレッド→ピート→フレッド
レネエ→アリス→レネエ
ディック・ロラント→エディ→ディック・ロラント
謎の男
炎上する小屋

俺はフレッドの復讐劇として鑑賞。
不仲だった妻レネエが死に、犯人として捕まったフレッドが妄想でピートとなる。
しかしレネエの隠された過去(ポルノ)を知り、加害者のアンディとディック・ロラントを殺害。
逃げる。
というお話なんだろうなと。
最後が最初の部分に繋がってるループ構造なのは確実。

まぁフレッドは精神的にやられちゃってたし、ピートの記憶がない場面については分からなかったなど、説明のつかない場面も多々あるのであくまで想像です。
でも肝心なレネエは誰に殺されたんだ?
ディックと一緒にいたからなのか?
やっぱり分からんなぁ。

リンチの正解は知りたいけど、知らないで楽しむのがこの作品の醍醐味のような気もするので、いろんな方の意見を聞いて更なる妄想を楽しみたいです。

再鑑賞でも絶対に見逃している所や理解できていない所があるんだろうなぁ。
初鑑賞の時よりもじっくり観れたので、また日を置いて鑑賞したくなる。
うーん深い。
好奇心を掻き立てられる。
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