ろく

さくらんのろくのレビュー・感想・評価

さくらん(2007年製作の映画)
2.7
しゃらくさいけどなんか気になる映画監督シリーズ②

蜷川実花はラッセンである。

映像は綺麗だけど中身は通俗、撮り方も通俗。あれ意外と面白くない(やべ、言っちゃった)、でも父親のつてだろうかなぜか俳優はいいところが集まる。結果益々「観た感じは良い」。

「ヘルタースケルター」も「ダイナー」も楽しみに観たけど「こんなものか」あれあれあれ。そう、ソープランドやキャバクラの壁にかかっていればいいじゃない。それはラッセンですよ!

でもでもでもでも

ゴッホより~ピカソより~ラッセンが好き~……というわけな通俗的な安心設定の映画なんで5分ぐらいトイレに行っても大丈夫。携帯を少しくらいいじっても大丈夫。そんな僕らに優しいジェネリック映画です。

あ、良いとこ書いてないや。良いとこ良いとこ……

・やっぱ赤は綺麗。すぐ飽きるけどとりあえず綺麗(ちなみにこの薄っぺらい赤を描かせたら蜷川と園子温は双璧である)。
・金魚可愛い。女郎屋の屋上で大量に飼われている金魚のエサはどうするんだろう。
・俳優はなかなか演者がそろっている。しかも女性は無駄に脱ぐ。まず木村佳乃も脱ぐ。そして菅野美穂も脱ぐ。当然土屋アンナも脱ぐ。すまん、テンションあがらないや。
・ここぞの音楽は椎名林檎。好きだけどやはり通俗。画面ドーン、音楽ドーン、土屋アンナのだみ声ドーン。
・なぜかおっぱいが大量に出る。現代芸術みたいになっている。そして現代芸術の大家、会田誠まで出ている(ついでに庵野も出ている)。でもチョンマゲだからわからねえや。


すいません。いいとこを探すはずが、探すはずが。。。でも映画っていろいろあるんだからこんな監督もいたほうがいいんだよ。きっとそうだ。多分そうだ。ゴッホよりピカソよりラッセンが好き~(座右の銘)。

※小泉今日子はどこで出ていたんだろう。小栗旬はどこに出ていたんだろう。最後までわからないまま終わってしまう体たらくである。

※ちなみに蜷川実花を大量に抽出して蒸留すると鈴木清順が出来る。鈴木清順は飲むと原液なんで危険だけど蜷川ならそれを希釈しているので大丈夫だ。

※女郎屋のナンバーワンが木村佳乃で、ナンバーツーが土屋アンナ。もし現代にそんなキャバクラがあったら絶対いかないと断言する。地雷店じゃないかというツッコミにはしー言っちゃダメ。
ろく

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