B子s

さくらんのB子sのレビュー・感想・評価

さくらん(2007年製作の映画)
2.9
安野モヨコ作品が好きでした。

ビジュアルはほぼ漫画に忠実。
サイケデリックな世界観が壊されていない。
突拍子もない演出もありますが、そこは漫画のイメージに近い感じだと思います。
主演があの時代のアイコンのひとり、土屋アンナというのもアリでした。
当時他に誰が「漫画に忠実な」きよ葉役をやれたかと考えると納得。

ただ、セリフが悪いのか、なかなか棒演技だったのは気になるところでした。
また、遊女独特の色気がなく、キャラとして敢えてそれを武器にして上り詰めたのか、単に色気が出なかったのかがわからなかった。


木村佳乃はリアルでとても良かったです。
心の髄までオンナで執念深い遊女ですが安心して観れました。
夏木マリも遣り手婆がなんとも似合いますね。

基本的に漫画とほとんど同じストーリーですが、
終盤の展開は違います。
果たして既に腹を括った強靭なきよ葉がそんな現実逃避みたいな行動に出るのかなとココは違和感でした。

ビジュアルが漫画に忠実な分、そうでないところが目立ってしまってました。

とはいえ、超豪華俳優が揃っています。
映像がチカチカしてて凄いです。
これはこれ。で楽しめる映画です。


もう20年も前の作品なんですねー。
20年前に観た時の感想は
結構濡場が結構スゴイ。ラスト??。
という若さ故のものでした。笑


ちなみに私は吉原炎上の大ファンです。
題材は同じながら全く毛色の違う作品ですが、あの映画の影響力は計り知れないなと改めて思わされました。
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