歌うしらみがおりました

神戸国際ギャングの歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

神戸国際ギャング(1975年製作の映画)
4.0
廃墟をゆっくりパンダウンしていき、カットが変わると蛇口から滴り落ちる水滴を口に含む男を捉える。女性の悲鳴が画面外から聞こえてきたため顔を上げると、外国人にレイプされようとしている女性が。その口に銃口をねじ込まれている。アバンタイトルのクールネスでもう痺れた。
本編でこの質感が消え失せたのは残念だったけど、戦後間もない三宮の汚い町並みは見応えがあったし、バイオレンスもよくデザインされていた。指と爪の間を切って、そこに蝋を垂らす拷問はフレッシュ!
そして朝飯前のように暴れる菅原文太。