昼行灯

悪魔のような女の昼行灯のレビュー・感想・評価

悪魔のような女(1955年製作の映画)
3.7
後半になってようやく犯人わかったけど、サスペンス好きならもっと早く、というか冒頭で分かりそうな気もする🥹というかシモールシニョレのスター性が最大のヒント🥹
めまいと同じ原作者ということで鑑賞。めまいと同じ偽造殺人なので、当時の批評でも引き合いに出されていた。

ヌーベルバーグ前夜なので、ハリウッド映画よろしくコンティニュイティはガチガチに守られている。だからプロットは面白いにしてもあまり演出面で惹かれることはなかったが、それでもクライマックスのクリスティンの視界とやや一致する長回しのカメラは迫力があった。特に白目で夫が起き上がる様子を見て驚いて、クリスティンが白目になって死ぬところはワロタ。夫からクリスティンへと死者という表象が転移している。
あと全く音楽がないので、眠くなる一方で不気味でもあったかな。

それにしても、シモールシニョレも夫に顔面にあざ作られてたのに、夫のことを愛してるというのが変だった。まあ彼女は今後夫を殺しそうな感じもある悪女ではあったが。
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