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ジョゼと虎と魚たちのoliveのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
3.8
ずっと前からタイトルに惹かれて見たいと思ってた作品。
ずい分前のもので皆若い、とてもリアルだった。夢物語のようにロマンチックではなくラストはほんとに現実的。普通の大学生、優しく弱く移り気でずっと心が定まらず揺れ続けている。妻夫木聡が上手い。
人を嫌いになる時ははっきり理由があるけれど好きになるのに理由はない、出会い頭で気づいた時はもう好きになってる。「壊れもの」の彼女と暮らしながらどこか迷い自信がない。家族に引き合せる段階でそれを自覚する。実際こういう事あるだろうと思う。彼女の方はそれを達観し始めから心の準備ができていたようだ。突然泣き出して彼もまた傷ついていることがわかる。
池脇千鶴は複雑な気持ちをよく表現できてさすが。一緒に暮らすお婆さん、息子の新井浩文が欠かせない。
新井浩文はもう戻れないのかな。
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