はる

ジョゼと虎と魚たちのはるのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
5.0
ジョゼは大好きな映画で、中学生の頃に観たときはボロボロに泣いたもんです。何回も観てますが、今回また久しぶりに観てもやっぱり泣きましたね。
池脇千鶴さん演じるジョゼは邦画のあらゆるヒロインの中でも3本の指に入るほど大好きです。
この映画がいいのはことごとく"普通"なところだと思います。
ざっくりあらすじを紹介すると、身体に障害を抱え歩く事の出来ないジョゼ(池脇千鶴)と大学生の恒夫(妻夫木聡)のラブストーリーなのですが、んまぁ妻夫木くんが普通なんですよ。どこにでもいそうな大学生。別にめちゃめちゃ良いヤツってワケでもなければ、ワルでもない。とにかく普通。そんな普通の大学生が障害者であるジョゼと普通の恋愛をするのがこの映画の魅力だと思います。
障害者を扱う映画では"障害"にフォーカスを当てる事が多いと思うんですが、それがほとんど無いんですよ。この恒夫という男もジョゼに対して、とにかく普通に接するんですね。特別気遣ったりもしないし、好奇の目で見る事も無い。障害者を特別視するのには嫌気がするんですが、この映画にはそういう嫌悪感が全く無いんです。
そして池脇さんが演じるジョゼ。この人がめちゃめちゃ可愛いんですよ。まったりとした関西弁もワガママな性格も全てが愛おしい。ホントに大好きです。
あと、こんなに素晴らしいラストシーンも中々無いと思いますね。音楽を担当したくるりも最高ですし。
たま〜〜に観たくなる自分の中の大切な1本です。
はる

はる