ホドロフスキーのマニアックな香りはぷんぷんするけれど、ストーリーがあって面白くてわかりやすい!
と、思ったら、初めて観客のことを考えて作った商業映画だそうです。
母の幻影に支配される息子が陥る狂気を、現実と幻想が曖昧な映像で描き出していました。
カルト教団、サーカス🎪、メキシコ死者の祭り...
少年魔術師フェニックスと少女曲芸師アルマの出逢いが可愛らしい。
動物の葬列につき従うサーカスの団員たちに漂う物悲しさに涙。
二枚羽織のパフォーマンスは見入ってしまった!
ラストも好き。
血がピューッて出るし...衝撃的で残酷な描写なのに幻想的で美しい。そしてどこか陽気な印象を紡ぎだす、その想像力に拍手を送りたい。特典映像の監督の話も面白かったです。