n0701

サンタ・サングレ/聖なる血のn0701のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

統合失調症の男が次々に女を殺す。

トラウマとはよく言うが、ここまでひどいトラウマはなかなかない。

小人や身体に欠損があったり、耳が聞こえない障害者を売り物にするサーカス。
象の死とその屍を貪る人間たち。
身体にナイフを突きつけられ、無理やり入れられた刺青。
全身に刺青をいれた女とナイフで戯れる父親。
両親のセックス。
教祖である母親の凄惨な死。
目の前での父親の自殺。

異文化や、少数派に対する理解を「強制する」波が押し寄せてきている。

だが、それらを享受し、普及させ、腐らせない努力をどこまでする必要があるのだろうか?

波は、ありとあらゆる権利に侵略する。弱者こそ保護され、優先される。

彼もまた「異常な」環境を考慮されるだろう。心に居座った両腕のない母親の呪縛から解放され、陽気な音楽を奏でる小人はもういない。
彼は現実の中で警察に捕らわれ、監獄に入れられ、人生の墓場で、解放される。
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