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小人の饗宴のmasaのレビュー・感想・評価

小人の饗宴(1970年製作の映画)
4.0
これ凄いな。
さすがドイツの鬼才ヴェルナー・ヘルツォーク監督。全編モノクロ。
小人しか出てきません。
収容所で小人たちが反乱を起こし、所長を追い詰めていく話。

ヘルツォークが健常者に向けた皮肉なメーセッジ。
不平等な社会で弱者をいたぶる構図、差別的思想はどんな世界にでもある。

小人たちが、全員結構醜悪。動物の虐待、放火、破壊、弱者への虐待、いじめ、あなたたち健常者と全く変わらないんだよということを暗に示唆している。

全編ダミ声のゲラゲラ笑う声が頭からこびりついて離れない。

壊した車を庭にくるくる動かしてゲラゲラ笑って遊ぶシーンなど、なんとも心に残ってしまうシーンがいくつもある。

不思議な感覚にされてしまう。。
なんか病み付きになりそうで怖い。
問題作。
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