シャンタル・アケルマンが5週間ピナを取材したドキュメンタリー、「One day Pina Asked」を観て、ピナの舞踊についての映像作品は「夢の教室」含め、4作観たが、One day Pina askedはダンサー達、対象ととても距離が近く、監督自身の、ピナが生み出す感動の謎への、ほとんど個人的な興味が生の声と共に伝わってきて、好きだった。しかしどれも一番はなく、舞踊団のいくつかの時代を、補い合いながら記録していて、その中心には、一度きりの芸術であるピナの舞台の生命が存在している印象だ。(また、どれもピナ自身がそれほどは出てきておらず、どちらかといえばダンサー達を取材することでピナや、その作品世界を浮き彫りにしているのが面白い。)