髙橋佑弥

どろ犬の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

どろ犬(1964年製作の映画)
3.5
夜道でヘッドライトに照らされる白コート女…な冒頭、『キッスで殺せ』が一瞬脳裏を過るが、いやはや車が背後から女をゆるりゆるりと追っていて…「乗せて行こうか」。寧ろキャサリン・ジョーンズ事件=『ゾディアック』!な展開に浮き足立つ。も、その後は全編凝ってるがクドすぎる。寄り画も過剰。

前景/後景の人物&遮蔽物配置とか、全編通して見所には事欠かないのだが…むしろノイズ。過度な寄り画の多用もやりすぎだし。ショットと語りが分離している。とはいえ、ラストショットは堪能した…止まらぬ列車が過ぎ去り、駅が闇夜に消えていく。

2021/01/29
髙橋佑弥

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