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友だちのうちはどこ?のrのネタバレレビュー・内容・結末

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

厳しい教師、話の通じない母親、理不尽な躾をする祖父、話を聞かないドア売り。登場する大人の殆どが分からず屋に思えて、嫌悪感を抱かずにはいられない。しかし終盤、ネマツァデの家を見つけられなかったアハマッドが家で夜遅くまで宿題をしていると、母がご飯を置きに来てくれる。翌日、学校の教師は宿題を忘れた生徒に対して、忘れたのが一度目であることを理由に許す。大人の言うことを局所的に取り上げると、どうしても反発を覚えてしまうけれど、そういうのは子どもへの心配だったり、再起を果たすための余地を与える寛大さに由来すると思う。未熟で純粋な子どもと、一見悪人にも思えるような、でも心の内では子どもを慮ることを忘れない大人の普遍的な関係が描かれていた。
アハマッドの、見知らぬ町への不安や大人への不信、友達への罪悪感を内包した得も言われぬ表情が印象的で、これは役者でなく実際に村に住む子どもを抜擢した監督の妙。
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