のーのー

電人ザボーガーののーのーのレビュー・感想・評価

電人ザボーガー(2010年製作の映画)
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魂の込もったかっこいい映画だった!これをバカにするやつはダサい。
ふざけるところは呆れるほどふざけつつ、正義や権力、愛についてはマジメすぎるくらい真正面から向き合っていて、観客が受け止めるべき真摯で切実な思いは立派な見てくれの作品だけに宿るものじゃないんだなと実感する。特に、人間とサイボーグとの愛の成就を物語の中心に置いているのはまさに“異端の純愛”を体現していてグッときた。
井口作品に必ずと言っていいほど登場する、自ら死のうとしていた人間が自分の力で生きる意志を取り戻す物語がやはり込められていることも、この作家の切実さへの信頼が増す。
『シン・仮面ライダー』への一般的評価も、この作品がより多くの人に思い出されていればもう少し上がったかもしれない。どうだろう。
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