メイマーツインズ

バグジーのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

バグジー(1991年製作の映画)
4.0
《男は夢に命を賭けた》

”レインマン〟のバリー・レヴィンソン監督、名優ウォーレン・ベイティ主演、実在したギャングスター・バグジーの物語。
マーティン・スコセッシ監督の”カジノ〟に誘発され、ラスベガスの原点を描いたこの作品を。
ソフト所有で再鑑賞。


ウォーレン・ベイティの入魂の演技が素晴らしい!
激情家で伊達男のバグジー役には彼しかいない。
女には甘い顔、裏切った男への怒りのスイッチが入った瞬間の鬼の形相。そのギャップがバグジーの人間性をこの上なく表現している。
そして彼の粋なスーツ姿が男の感性を刺激する。

前回レビュー作”アイリッシュマン〟で渋味のある存在感で魅せたハーヴェイ・カイテルもバグジーの相棒・コーエン役で登場。
やはり彼は作品を味付けする最高のスパイスだ。

ラスベガスで最初のリゾート型カジノ”フラミンゴ〟。バグジーはその建設にすべてを賭けた…
彼の夢への執念があったからこそ、今のラスベガスがあるのは間違いない。

破天荒なバグジーの”生き様〟
最愛の女性バージニアへの”信頼〟
盟友マイヤー・ランスキーのバグジーへの”想い〟が、
とても切ない…

衝撃的なバグジーの最期。

夢に、女に、すべてを賭けたバグジー。男のロマンが詰まった秀作です。