天豆てんまめ

アメリカン・プレジデントの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

アメリカン・プレジデント(1995年製作の映画)
3.8
「ウォール街」のゲッコーから一転、マイケル・ダグラスのお薦め映画はコレ。その縛りで映画を選ぶ人いないと思うけど、、笑
実はこの映画、ミドルエイジのロマコメとしては随一といってもいい、とっても素敵な作品。まあ、大統領が恋に落ちる、、ってそのままの映画だ。でもストーリー、キャラクター、展開、実に面白い。
さすが「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」「恋人たちの予感」「最高の人生の見つけ方」など秀作ぞろいのロブ・ライナー監督。で、脚本が「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキン。台詞のセンスがいいわけだ。

大統領の政治的な危機と、環境問題のロビイストとのロマンスの危機を絡めながら、やっぱりアネット・ベニングがうまいんだなぁ。とても魅力的。
ショートカットが似合って、素肌ワイシャツ姿で、大統領をベッドに誘う仕草もコケティッシュで可愛かった。

大統領の分刻みのスケジュール感や、ダンスフロアで華麗に踊るシーン、グッとくるスピーチシーンなど、観ていて引き込まれる名場面も多い。

シリアスな政治の世界を背景に、大人の男女のロマコメを、丁々発止の台詞のやりとりとロマンティックな雰囲気で見せてくれる、古き良きハリウッドのヒューマンドラマ感。ゆったりと、夜、ワイン片手にいい気分で楽しめるような隠れた秀作だと思う。