自宅テレビで1人で鑑賞。
ある時、墜落した人工衛星に付着した謎の病原体によって、死滅した田舎町。調査に当たっていた科学者たちは生き残った赤ん坊と老人を回収し、事態の究明にあたるが…
※ネタバレしてます
午後ローにて。
大分前に放映したのをやっと視聴。
これは、放映されるまで全然知らなかったけど、名作扱いされているだけあって、すごい面白かった。
まぁ、話運びはすごく地味。今時のパンデミックものと違って、序盤の展開以上のことはぶっちゃけ起こらないため、そのほとんどが病原体の究明に当たる科学者たちの様子を描いているんだけど、これが今観ると逆に新鮮。
特に病原体の研究施設での徹底した管理描写はなんだろ…すごいリアル。実際にこういった事態が起こった場合の対策は今だともっと効率が良い方法があるのかもしれないけど、このほとんど50年前の作品にしてはすごく描写の1つ1つに説得力があった。
それでいて、銀色のトゲトゲヘルメットを被った状態での消毒描写などエキセントリックなオリジナリティも含まれててそこも面白い。
また、場面によってキャラ同士の会話シーンがまるで漫画のコマのように切り取ったようなカメラワークもあって、すごく…オシャレ。
「ガロ」とかに連載されてた漫画作品みたいだなー。
ただ、そこまで作り込んだ環境下での話ながら、問題の未知の病原体からのパンデミックパニックが起こるわけでもないし、その病原体が何なのかはっきりと言及される訳でもない。
けど、今の映画にはない要素が盛り込まれた興味深い作品だった。